伝統的な作り置き料理といえば、おせち料理です。
私は毎年、おせち料理を作ります。
おせち料理は、「手間がかかる」「買うと高い」「味が濃いので、誰も箸をつけない」ということで、私も家を出るまでは、おせち料理を、ほとんど食べたことはありませんでした。
でも、家を出て、子どもたちが産まれてしばらくしてから、少しずつ、少しずつ作るようになり、子どもたちは、もうすっかり、毎年正月のおせち料理を楽しみにしています。その子どもたちも、みな大人になり、孫も生まれ、私が東京に移り住んでいる今でも、毎年関西の家に集まり、おせち料理を作り、皆でいただいています。
私の作るおせち料理は、一般的なレシピよりも薄味です。ですので、たくさんの量をいただくことができ、また、色々なアレンジも楽しむことが出来ます。
一つひとつは、とても作りやすいレシピです。そして、とても日持ちするレシピが多いです。
また、食材によっては、充分、普段のおかずや、箸休めはもちろん、おもてなし料理としていただけるレシピもあります。ですので、事前の練習として、普段から少しずつ作り、慣れておくのも良いかもしれません。
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おせち料理を全部作る!? 無理!!
おせち料理は、全部自分で作らないといけない、決してそんなことはありません!
全品自作で完成、コンプリートなんて、そんなこと、しなくて良いんです。出来るに越したことはないですが、目的はそうやない、そこやないんです。それは「手段」なんです。
お正月を無事に迎えることを祝い、ご自身、そして大切な方の健康と長寿を祈り、美味しくいただく。こんな素敵なハレの日の食卓を、今年もまた、いただける喜びを、しっかりと味わう。これが何より大切です。
例えば、いつも購入している素敵なおせち料理があれば、それで良しです。お雑煮を添える、もう少しだけ品数を足してみる、それも良いですね。
また、1人暮らしや2人暮らし、子どもはまだまだ手が掛かる、親の介護でそれどころではない、年末年始はガッツリ仕事……などという場合は、落ち着いた頃に、好きなお品を、少しだけ用意するのも良いんです。そう強く思います。
実際、25年近く前までの私はそうでした。味付け数の子、特価投げ売りのハムと焼豚とかまぼこを用意し、あとはお惣菜コーナーの「するめ天ぷら」でした。
しかも、当時は年末年始は出勤の仕事でしたので、おせちっぽいものをいただくのは、幕の内が明けて、とうに食材が特価になってから、やっとでした。
そんな状態でしたから、なんか、ちゃんとしたい。おせち料理にチャレンジして、日が遅れても、きちんとお祝いしたい。
そう思ったものの、そもそも、おせち料理をまともに食べたことがないので、味もレシピもわからない、しかも食材がめっちゃくちゃに高い。どうしたもんか。
当時、料理本を見ながら、いわゆる「一の重」をいくつか作ってみました。
で。ものすごく、びっくりしました! 何やこれはめっっっちゃくっちゃ塩辛い! こっちは砂糖食べてるみたいに甘い!
「……もしかしておせち料理って、食べずに飾るん? お食い初めみたいに飾るだけなん?」本気でそう思いました。
それから、味をだいぶと調節しながら、1~2品ずつ、少しずつ、少しずつ、増やしていきました。そんなわけで、どのメニューも初回は「まずは失敗」からスタートでした。要領も良くありませんでしたし、懲りずに何度も何度も何度も失敗しましたし、失敗した食材破棄量がえげつないこともあり、途中でイヤになったことも何度もありましたし、コンプリートには、15年以上かかりました。
でも、大切なこと、目的は、決してコンプリートではありません。
さきほども書きましたが、お正月を無事に迎えることを祝い、ご自身、そして大切な方の健康と長寿を祈り、美味しくいただく。こんな素敵なハレの日の食卓を、今年もまた、いただける喜びを、しっかりと味わう。これが何より大切です。
ですので、心をこめて選ぶ、または、作る。
それぞれのご家庭のご事情に合った、お祝いの形を、大切な方と一緒に過ごすことが出来る。これが何より大切なことやと思うんです。
「でも、おせち料理、作ってみたい」「作ったことあるけど、美味しくなかった」「ただただ疲れた。もういいです」
もしそうであれば、おせち料理、私と一緒に、ぜひ、チャレンジしてみませんか?
おせち料理のレシピ
掲載のレシピは、主に4~5人分&6~7人分です。
2~3人分を作られる場合は基本的に4~5人分の半量、8人分を作られる場合は、基本的に4~5人分の倍量でOKですが、レシピによっては調味料の分量が多いことがありますので、どうぞお気軽にコメント欄でお問い合わせくださいませ。
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