今回は、クリームシチューが、ルウ不要で簡単に出来上がる、2種類のレシピと具材のバリエーションをご紹介します。
もう20年以上、前になります。子供たちが小さかった頃の「ママ友」の中に、とても料理上手な方がいらっしゃって、お料理をみんなで教わっていたことがありました。休憩時に、あー今日はスーパーでカレーとかシチューのルウが特価よねー、という話が出た際に、えっ シチューはルウはいらんのよ。炒めた具に、小麦粉を振りかけてから煮込んだらシチューになるんよ。と。
いったい何を言うとるんやこの人は、と思うたんですが、教わってびっくり!本当にシチューになりました。
それ以来、ずっとシチューはこの作り方です。
20年以上も経った今では、ルウを使わないシチュー、スープ、グラタンのレシピは、検索でいくつも見つかるようになりました。
私も、具材に小麦粉を振りかけることを基本に、いろいろな作り方を試してきましたので、自分向けのメモも兼ねて、公開したいと思います。
すごく簡単ですが、より本格的になるアレンジもいろいろとできますので、ぜひ、お試しくださいませ。
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レシピについて
お鍋ひとつで出来る「かんたん基本版」、骨つき鶏肉を使って、野菜をブイヨンで下ゆでし、白ワイン、生クリームを加えて作る「本格風」の、2種類のレシピをご説明します。
また、本当に色々な具材が合いますので、具材のバリエーションもあわせてご紹介します。
小麦粉に替えて、片栗粉の分量も書き添えました。グルテンフリーとして片栗粉でも作ることが出来ます。
材料
【かんたん基本版】
4人分 |
---|
鶏もも肉 大1枚(300g前後) |
玉ねぎ 1個 |
にんじん 1/2本 |
じゃがいも(メークイン) 2個 |
オリーブオイル 大さじ2 |
小麦粉 大さじ3 |
(または)片栗粉 大さじ2 |
牛乳(または無調整豆乳) 300cc |
水 200cc |
固形スープの素(おすすめはマギーブイヨン) 2個 |
塩・こしょう 味をみて1~2振り |
※色々な具材が合います。今回の写真では、にんじん、じゃがいもではなく、かぶ、青梗菜(チンゲンサイ)、しめじを使用しています。
※8人分は、すべての材料を倍量にすればOKです。
【本格風】
4人分 |
---|
骨付き鶏肉(手羽元または手羽先) 8本 |
小麦粉 または 片栗粉(鶏肉用) 大さじ1 |
塩、こしょう(鶏肉用) 2振り |
酒または白ワイン(鶏肉用) 小さじ1 |
にんにく 1片 |
玉ねぎ 2個 |
にんじん 中1本 |
じゃがいも(メークイン) 3個 |
葉野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど) 1把 |
水 200cc |
固形スープの素(おすすめはマギーブイヨン) 2個 |
ローリエ 1枚 |
オリーブオイル 大さじ3 |
小麦粉 大さじ3 |
(または)片栗粉 大さじ2 |
白ワイン 100cc |
牛乳(または無調整豆乳) 200cc |
生クリーム 100cc |
粉チーズ 大さじ1 |
塩・こしょう(仕上げ用) 味をみて1~2振り |
※色々な具材が合います。詳しくは後述の具材のバリエーションをご参照くださいませ。
※8人分は、すべての材料を倍量にすればOKです。
作り方
次の2つのレシピと、具材のバリエーションをご紹介します。
1. かんたん基本版の作り方
2. 本格風の作り方
3. 具材のバリエーション
かんたん基本版の作り方

本格風の作り方

具材のバリエーション
クリームシチューは、いろんな具材が本当によく合います。
お好みのたんぱく質+玉ねぎがあれば、あとは自由に組み合わせて、とてもおいしく仕上がります。
私が試しておいしかった具材をメモしておきます。ご参考になれば幸いです。
野菜類 | にんじん/じゃがいも(メークイン)/さつまいも/里芋/かぶ、かぶの葉/白菜/コーン/ズッキーニ/かぼちゃ/キャベツ/芽キャベツ/セロリ/ブロッコリー/アスパラガス/ほうれん草/青梗菜(チンゲンサイ)/小松菜/さやいんげん/パセリ |
きのこ類 | しめじ/まいたけ/しいたけ/エリンギ/マッシュルーム/きくらげ |
たんぱく質(肉類) | 鶏肉(もも、手羽、つくね)/豚肉(バラ、肩)/ベーコン/パンチェッタ/ウインナー |
たんぱく質(魚介類)※ | あさり(クラムチャウダーになります)/帆立/牡蠣/鮭/たら/えび/いか/たこ/魚肉のすり身 |
※魚介類は、火を通しすぎると固くなりますので、牛乳を煮立ててから最後に加えます。かんたん基本版なら手順8、本格風なら手順13で加えます。
ただし、殻付きのえびや、魚介のすり身を使用する場合は、良いスープが出ますので、肉類と同様の扱いで、ぜひ最初から加えておきましょう。

- 最近ものすごく高いので上記レシピの材料には含めていませんが、出来上がり間近の仕上げ、「かんたん基本版」なら手順9、「本格風」なら手順14の火を止める寸前に、4人分あたりバター10g(市販のバターなら1目盛分の切れ目)を加え、溶かすように軽く煮立てると、ものすごくコクと風味が出ます!
- あさりや魚介類をお使いになる場合は、スープの素は、ぜひ「フュメ・ド・ポワソン」という、魚のだしを使ったスープをおすすめします。かなりとても美味しくなります。6g粉末×1袋目安です。
- じゃがいもを使用する際は、ぜひ、煮崩れしにくいメークインを使用しましょう。
- 本格風を作る場合、手順13以降は、本当に早く火が通ります。焦げたり、せっかく下ゆでした野菜がドロドロにならないよう、弱火で、煮立ったら手早く手順を進めましょう。
- 葉野菜は別ゆでしていますが、煮込みや下ゆでの最初から他の具材と一緒に加えても構いません。ただし、ほうれん草、ブロッコリーは、シチューに入れたままにすると、翌日以降は残念な色合いになっていますので、作り置きとして作る場合は、葉野菜は別ゆでして切ったものを別で保存し、いただく際に加えると良いです。
- とろみのあるシチューですが、もし、仕上がってから、もっととろみが欲しい場合は、小麦粉大さじ1を水大さじ2で溶いたものを加えて、全体に混ぜ合わせて調整してみましょう。
- 別容器に移し変えて保存する際は、粗熱が取れてから、よく消毒した保存容器に入れて保存しましょう。

- グラタンに応用できます。マカロニパスタを加える場合は、かんたん基本版の場合は手順8で乾燥したものを、本格風では手順13で固めにゆでておいたものを加えて仕上げ、サラダ油を塗った耐熱皿に流し込み、チーズとパン粉をかけて、オーブンで焼き色が付くまで焼き上げます。作り置きしていたものであれば、ゆでたマカロニパスタとシチューを和えてから、同様に焼き上げます。
- ドリアを作る場合は、冷ご飯とシチューを和え、サラダ油を塗った耐熱皿に流し込み、チーズとパン粉をかけて、オーブンで焼き色が付くまで焼き上げます。
- パスタやリゾットに応用できます。茹でたパスタにかけて、パルメザンチーズ、お好みでパセリ、オレガノ、バジル、挽いた黒こしょうをかければ、速攻スープパスタの出来上がりです。
- 手順の最後で、バター(4人分で大さじ1)を加えると、さらにおいしくいただけます。
- ロールキャベツを煮てもおいしいですよ。「かんたん基本版」は手順8、「本格風」は手順13で加えます。

愛用品のゴムべらです。スケッパーの刃先のような薄さ、弾力性としなやかさがあり、また、耐熱温度が200℃なので、今回のようなクリームシチューを作る際や、こってりソースなどをフライパンで作る際も、木ベラ代わりに炒め・かき混ぜに使え、また、熱いうちに根こそぎ残らずいただくことができる、素晴らしい逸品です。
お菓子作りの際にも大活躍します。ケーキの種や溶かしたチョコレートなどは、本当に一切ボウルに残りません。
単身赴任の際、子供たちの強いリクエストにより、関西の家に置いてきたのですが、色々と不便だっため、東京でも購入し、とても便利に使っています。
魚の切り身や、あさり、えびなどの、魚介類を使ったお料理を作る際は、「フュメ・ド・ポワソン」という、魚のだしを使ったスープをおすすめします。
今回のようなシチューにはもちろん、グラタン、パエリア、ブイヤベース、クラムチャウダー、魚介類のスープなどが、「もうレストラン行かない」って位、ものすご~く美味しく仕上がります!