寒い季節に美味しい魚、ぶり。
今回は、その中でも安価に手に入る、ぶりのあらを炊いたレシピをご紹介します。
寒い時期に旬を迎えるぶりは、脂と旨味がとても美味しいです。
炊くのであれば、ぜひ、あらを炊くことをおすすめします。
ポイントは下ごしらえ。これさえきちんとしておけば、臭みのない、旨味と滋味たっぷりの煮物が出来上がります。
圧力鍋があれば、ぜひ、骨までホロホロに炊いてみてくださいませ。
また、圧力鍋ではなく、普通のお鍋を使う方法も、併せてご説明します。普通のお鍋では骨は固いままですが、とてもおいしく仕上がりますよ。
残った煮汁はコラーゲンたっぷりですので、煮こごりとしても楽しむことが出来ますよ。
寒さも、そして疲れも吹き飛ぶ、旬のぶりレシピ、ぜひ、お試しくださいませ。
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レシピについて
一般的なレシピよりも薄味仕立てで、日が経っても辛くなり過ぎません。
2015/3/10、調味料の配合を若干見直しました。日が経つ、または冷めると甘味が勝ってしまうことがあるバグを修正しています。
材料
4人分 |
---|
ぶりのあら 400~500g |
大根 1/2本 |
■ぶりのあらの下ごしらえ用 |
塩 小さじ1/2 |
水 適量 |
■煮込み用調味料 |
しょうが 大1片(6~7cm) |
水 400cc |
酒 200cc |
しょうゆ 大さじ3 |
みりん 大さじ3 |
砂糖 大さじ1 |
8人分 |
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ぶりのあら 800g~1kg |
大根 1本 |
■ぶりのあらの下ごしらえ用 |
塩 小さじ1 |
水 適量 |
■煮込み用調味料 |
しょうが 大2片(1片6~7cm) |
水 600cc |
酒 300cc |
しょうゆ 大さじ4.5 |
みりん 大さじ4.5 |
砂糖 大さじ1.5 |
作り方
今回は、節目に分けてご説明します。
1. ぶりの下ごしらえ
2. 大根の下ごしらえ
3. 煮込み
4. よりおいしくいただく方法&保存方法
1. ぶりの下ごしらえ
2. 大根の下ごしらえ
1 | ![]() 大根は厚めに皮をむきます。 大根を柔らかく炊く場合、せっかく柔らかく仕上げても、大根の皮のすぐそばにある筋が舌触りを悪くするので、皮は厚めにむいておきましょう。 |
2 | ![]() 最初からあらと一緒に炊くので、下ゆでの必要はありません。また、面取り(野菜の角を薄くそぎとること)をしなくても問題ありません。 |
3 | ![]() |
4 | ![]() もしくは、寒い時期でしたら、ぜひ、根菜汁をおすすめします。動脈硬化や生活習慣病予防にも効果的といわれる、根菜類に含まれる食物繊維を無駄なくいただくことが出来て、体がとても温まりますよ。根菜や、野菜の皮の一掃メニューとしても、ぜひ、お役立ていただければ幸いです。 |
3. 煮込み
4. よりおいしくいただく方法&保存方法
1 | ![]() 煮物は、冷める際に味が染み込むためです。また、クセの強いあら炊きも、煮込んでから冷ますことで、しっかりとあらに味が染み込んで、より臭みのない、あら炊きに仕上がりますよ。 私は、冷蔵庫にそのまま入れることが出来る大きさの鍋に移し変えて、ひと煮立ちさせてから、荒熱を取って、そのまま冷蔵庫で保存します。 |
2 | ![]() 少し具材が残った状態で、再加熱した後、平らな保存容器に流し込みます。 |
3 | ![]() |
4 | ![]() ※写真のご飯は、最強飯です。 |
5 | ![]() いただく際は、中身を鍋にあけてから加熱していただきます。 |
6 | ![]() ざるでこしてから、フリーザーバッグに入れて、なるべく空気を抜いてから、しっかりと封をして平らにするか、冷凍可能な保存容器に流し込み、冷凍します。 次回に使用する際は、酒の量はレシピそのままの量、水はひたひたより少ない量になるように足し、しょうゆ、みりん、砂糖は控え目に(1/4~1/3程度)使用すると良いです。 この、冷凍しておいた煮汁を使って次回にあらを炊くと、かなり美味しい仕上がりとなります。ぜひ、お試しくださいませ。 |

- あらは、塩をしてから水洗いし、その後、霜降りにして、さらに水でしっかりと汚れや血合いを洗い流しましょう。こうすることで、臭みのない仕上がりになります。
- 必ずアルコールの入った酒を使って煮込みましょう。酒が沸騰する際に、魚の臭みを一緒に逃がすためです。
- 仕上がってから、できれば翌日以降まで寝かせ、しっかりと味を含ませましょう。煮込んでから冷ますことで、しっかりとあらや大根に味が染み込んで、より臭みを抑えることが出来ます。
- 冷蔵庫に保存できる大きさの鍋に移し変えて保存することをおすすめしますが、保存容器に移して冷蔵庫で保存する際は、しっかり消毒してから使い、しっかり荒熱を取ってから冷蔵庫に入れましょう。

- 煮こごりがとても美味しいので、ぜひお試しくださいませ。ご飯に乗せたり、酒の肴にと、とても重宝します。
- 大根は加えず、あらだけを炊いてももちろん美味しいです。
- ひと手間かかりますが、大根を米のとぎ汁や、米ぬかを入れたお湯で別ゆでしてから、最後に合わせてひと煮立ちさせると、よりすっきりとした味わいで、また、大根が苦手な方でも、まったく臭みなくいただけますよ。

単身赴任後、ざるとボウルは、「柳宗理 ステンレスボール&パンチングストレーナー」を愛用しています。ざるの目がパンチングなので、とても洗いやすく丈夫で、また、想像していたよりとても水切れが良いので、今回のような青魚の下処理にはもちろん、野菜などの下ごしらえ、麺類の湯切り、煮汁をこすなど、とても重宝しています。
ボウルはどのサイズも、とても深底で、持ちやすい設計ですので、洗う、塩をするなどの下ごしらえはもちろん、和え物やサラダを混ぜる時など、とても扱いやすいところが気に入っています。
100均の商品を、熱いもので歪めたり、ざるの目が欠けたりと、何度もダメにしたので、もっと早く買っておけば良かったと後悔しています。