冷蔵5日/冷凍1か月
今回は、栗きんとんのレシピをご紹介します。
栗だけで上品にあっさりと作りたいところなのですが、生栗は年末にはなかなか出回っていませんし、しかも年末の慌ただしい折に、50個ほど栗をゆでて中身を出して裏ごしし、弱火でじっくりと練り上げる、これは、かなりの労力です。
そこで、年末に安価に出回る栗の甘露煮と、さつまいもを使って、色つやよく、手軽に簡単に作ります。
栗の甘露煮のシロップで味付けをしますので、砂糖は加えません。栗の甘露煮の甘さ、さつまいもの甘さを活かして、あっさりと、ほんのり甘い程度に仕上げます。
ぽってりではなく、まとまった形に仕上がりますので、盛り付けや取り分けがしやすく、保存も簡単です。どなたでも簡単に、黄金色に仕上がる、ちょっとヘルシーな栗きんとん、ぜひ、お試しくださいませ。
レシピについて
さつまいもを柔らかくしてから練って、栗の甘露煮を包んで出来上がりです。裏ごしは要りません。
以前よりご紹介しているレシピを改めて整理しました。鍋またはフライパン、圧力鍋、それぞれの炊き方をご紹介します。
スポンサーリンク
材料
4~5人分
- さつまいも(おすすめの品種:なると金時、紅あずま) 400g(大1本)
- 栗の甘露煮 8~10個(1瓶または1袋)
- ■さつまいもの下ごしらえ用
- 水 400ml
- (圧力鍋の場合)水 200ml
- (あれば)くちなしの実 1個または1パック※
- ■さつまいもの味付け用
- 栗の甘露煮のシロップ 大さじ4(60ml)
- みりん 大さじ1(15ml)
- 塩 少々(親指・人さし指の2本の指先でつまんだ量 小さじ1/8目安)
※くちなしの実の分量は、4~5人分、6~7人分とも1個または1パックです。
6~7人分
- さつまいも(おすすめの品種:なると金時、紅あずま) 600g(中2~3本)
- 栗の甘露煮 12~16個(2瓶弱または2袋弱)
- ■さつまいもの下ごしらえ用
- 水 600ml
- (圧力鍋の場合)水 300ml
- (あれば)くちなしの実 1個または1パック※
- ■さつまいもの味付け用
- 栗の甘露煮のシロップ 大さじ6(90ml)
- みりん 大さじ1+1/2(23ml)
- 塩 ひとつまみ(親指・人さし指、中指の3本の指先でつまんだ量 小さじ1/6目安)
※くちなしの実の分量は、4~5人分、6~7人分とも1個または1パックです。
作り方
step
1さつまいもの皮を厚め(3~4mm厚さ)にむき、4~5cm程度(指3本分の幅目安)の長さに切り、切ったそばからたっぷりの水にさらしてアクを抜きます。
皮は厚めにむきましょう。ゆで上がるとわかるのですが、外側の厚い皮が残っていると、はがれています。この部分は、繊維質が特に多く、後の工程でつぶすのに難儀しますし、また、舌ざわりも悪くなりますので、思い切り厚くむきましょう。写真のように、ピーラーでガーガーとむいても良いですし、1/4くらいの長さに切ってから、包丁で厚めにむいても、どちらでも構いません。
むいた皮は、みそ汁や雑煮の実にしたり、他のさつまいも料理に活用すると、むだなくおいしくいただけます。
step
2鍋かフライパンに、水気を切ったさつまいもと、くちなしの実、分量の水を入れ、ふたをして火にかけます。
くちなしの実を加えると、黄色がきれいに出ます。くちなしの実は、割って使います。お茶パックに入れてから割ると扱いやすいです。割るときは、上から体重をかけるか、指かペンチ等で割ります。
【鍋またはフライパンで炊く場合】沸騰したら少しふたをずらして、弱火にし、竹串が抵抗なくスッと通るまで12~15分ほど加熱します。
【圧力鍋で炊く場合】圧力鍋を高圧に設定して加熱し、圧力がかかったら、おもりが揺れる程度に火を弱め、1分間加圧し、火を止め、圧力が抜けるまで、自然に放置します。
step
3ゆで上がったさつまいもは、ざるで受けて、水気を切ります。くちなしの実は、このタイミングで取り除きます。
step
4さつまいもの味付け用の調味料を加えて、弱火にかけて、全体をよく混ぜてつぶしながら、しっかりと水分を飛ばすように加熱します。
水分が飛んで、しっかりと角が立つようになったら火を止め、粗熱が取れるまで冷まします。
ぽってりとした仕上がりがお好みの場合は、ぽたっと柔らかい程度に練ってから、栗の甘露煮を一気に足して、ざっと混ぜ合わせて出来上がりです。この場合、保存はよく消毒した保存容器を用意して、その中に全体を入れ、粗熱が取れてから冷蔵庫で保存します。盛り付けは、小鉢にこんもりと盛ると良いです。
step
5粗熱が取れたら、ラップを15~20cmほどの長さに切り、手に敷いて、手順6のさつまいもを軽く一握り(親指と人さし指でOKサイズを作り、その中に入る程度)乗せて、その上に栗の甘露煮を乗せて包み込んでから、ラップで上をキュッと絞ります。
step
6保存の際は、バットか、広口の保存容器に、オーブンシートを敷いて、その上に出来上がった栗きんとんを並べていくと、後から取り出しやすいです。冷蔵庫で保存しましょう。
スポンサーリンク
作り置きのコツ・ポイント
- 皮は厚めにむきましょう。ゆで上がるとわかるのですが、外側の厚い皮が残っていると、はがれています。この部分は、繊維質が特に多く、後の工程でつぶすのに難儀しますし、また、舌ざわりも悪くなりますので、思い切り厚くむきましょう。
- さつまいもを煮た後は、しっかり水分を飛ばすことで、とても扱いやすくなります。水分が飛んで、しっかりと角が立つようになったら火を止め、その後、粗熱が取れるまで冷ましましょう。
- 仕上げは、ラップを15~20cmほどの長さに切り、手に敷いて、さつまいもを軽く一握り(親指と人さし指でOKサイズを作り、その中に入る程度)乗せて、その上に栗の甘露煮を乗せて包み込んでから、ラップで上をキュッと絞ると、きれいに出来上がります。
- 保存の際は、バットか、広口の保存容器に、オーブンシートを敷いて、その上に出来上がった栗きんとんを並べていくと、後から取り出しやすいです。冷蔵庫で保存しましょう。
アレンジのヒント
- むいた皮は、みそ汁や雑煮の実にしたり、他のさつまいも料理に活用すると、むだなくおいしくいただけます。
- さつまいもを2/3の量にし、1/3量分のりんごを皮ごと切ってから、手順3で足して煮て、同様に作ると、紅色が差し色になった、甘酸っぱい仕上がりになります。
- ぽってりとした仕上がりがお好みの場合は、手順6で、ぽたっと柔らかい程度に練ってから、栗の甘露煮を一気に足して、ざっと混ぜ合わせて出来上がりです。この場合、保存はよく消毒した保存容器を用意して、その中に全体を入れ、粗熱が取れてから冷蔵庫で保存します。盛り付けは、小鉢にこんもりと盛ると良いです。
- アイスクリームと混ぜても。抹茶またはバニラが合います。
- 耐熱容器に入れ、バターを乗せてオーブントースターで焦げ目が付くまで焼くと、スイートポテト風に。
おすすめ食材、ツール
大粒の栗が、無着色・無漂白、型崩れなく、扱いやすい分量での安価な販売が嬉しいです。栗は韓国産、国内製造です。
みりんは、タカラの本みりんを愛用しています。スーパーで安価に入手できて、まろやかな甘味や照りが付くので、ずーっと使用しています。
一の重のレシピはこちらもどうぞ
-
にしんの昆布巻き
2023/12/27
にしんの昆布巻きは、身欠きにしんを、昆布で巻いて煮付けた、とても贅沢な一品です。 佃煮よりもかなりあっさりとした仕上がり ...
-
ナッツたっぷりごまめ(田作り)
2023/12/26
ナッツがたっぷり入ったごまめ(田作り)のレシピをご紹介します。 子どもたちが小さい頃から、これを作ると、あっという間に完 ...
-
伊達巻き
2020/12/29
今日は、伊達巻きのレシピをご紹介します。 関西人だからなのか、それとも酒好きだからなのか、甘い玉子焼きが苦手です。とはい ...
-
栗きんとん
2020/11/23
今回は、栗きんとんのレシピをご紹介します。 栗だけで上品にあっさりと作りたいところなのですが、生栗は年末にはなかなか出回 ...
-
棒だらの煮付け
2021/12/26
今日は、棒だらの煮付けのレシピをご紹介します。 私は関西人ですが、東北地方の料理も大好きです。その中の一つが、棒だらの煮 ...
-
甘さほんのり 黒豆の赤ワイン煮
2020/12/31
今回は、黒豆を赤ワインで煮た、甘さ控えめ、つやつやに仕上がるレシピをご紹介します。 砂糖を少し控えめに、しょうゆではなく ...
-
かつお風味たっぷり 基本の数の子
2020/12/8
今回は、基本の数の子のレシピを、より簡単な皮のむき方、苦くならないコツと併せてご紹介します。 私は酒飲みだからでしょうか ...
-
ハレの日のおもてなし えびの旨煮
2019/12/30
今回は、ハレの日にぴったりの、えびの旨煮のレシピをご紹介します。 ハレの日は、尾頭付きの魚や、肉もいいですが、えびがある ...