冷蔵1週間/冷凍1か月

タンドリーチキンは、漬け込む時間が長いほどおいしい料理です。
でも、時間はかかっても、手間はかかりません。
漬け込んでおけば、食べたい時に食べることが出来て、作っておけば日持ちします。
たとえば、週末に漬け込んでおけば、平日いつでも焼くだけで完成し、平日特価の日に鶏肉を買って漬け込んでおけば、コストパフォーマンス良く週末を迎えられます。
漬け込むほどスパイスが染み込んで、しかも柔らかくなり、漬け込み時点でも完成しても冷凍保存が可能。
もみ込んで焼いたら完成。こんなに簡単で、しかも作り置きに向いている料理はないと思います。
今回は、本格的なインド料理のタンドリーチキンを、お手軽に作ることができるレシピをご紹介します。
レシピについて
下ごしらえをした鶏肉に、調味料をもみ込んで、焼いたら出来上がりです。
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材料
4人分
- 鶏もも肉 または 鶏むね肉 2枚(1枚あたり250~350g目安)
- (または)手羽先・手羽元 8個
- ■下ごしらえ用調味料
- 塩 小さじ1
- レモン果汁 大さじ2
- ■漬け置き用調味料
- 玉ねぎすり下ろし 1/2個分(または小1個分)
- にんにくすり下ろし 小さじ2(2片分)
- しょうがすり下ろし 大さじ1(3~4cm角1片分)
- カレー粉 小さじ4
- (または) ガラムマサラ大さじ1+ターメリック小さじ1
- カイエンペッパー※ または 一味唐辛子 小さじ1
- ヨーグルト(無糖) 大さじ4(60g)
- ■加えるとさらに美味しい香辛料
- クミン・コリアンダー・カルダモン・シナモン 合計小さじ1/2まで(これ以上加えると、薬臭い仕上がりになってしまいます)
※カイエンペッパーは、一味唐辛子、またはチリペッパーで代用できます。
チリパウダーは別物で、乾燥香味野菜や塩が含まれていることから、このレシピでは不向きです。
8人分
- 鶏もも肉 または 鶏むね肉 4枚(1枚あたり250~350g目安)
- (または)手羽先・手羽元 16個
- ■下ごしらえ用調味料
- 塩 小さじ2
- レモン果汁 大さじ4
- ■漬け置き用調味料
- 玉ねぎすり下ろし 1個分(小2個分)
- にんにくすり下ろし 小さじ4(4片分)
- しょうがすり下ろし 大さじ1(5~6cm角1片分)
- カレー粉 大さじ2+小さじ2
- (または) ガラムマサラ大さじ2+ターメリック小さじ2
- カイエンペッパー※ または 一味唐辛子 小さじ2
- ヨーグルト(無糖) 大さじ8(120g)
- ■加えるとさらに美味しい香辛料
- クミン・コリアンダー・カルダモン・シナモン 合計小さじ1まで(これ以上加えると、薬臭い仕上がりになってしまいます)
※カイエンペッパーは、一味唐辛子、またはチリペッパーで代用できます。
チリパウダーは別物で、乾燥香味野菜や塩が含まれていることから、このレシピでは不向きです。
作り方
step
1鶏肉はよく洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。

step
2フォークや包丁、竹串の先で、皮の表面にいくつか穴を開けます。
こうすることで、縮みにくく、より柔らかく仕上がります。また、皮の表面だけでなく、おおざっぱで良いので、鶏肉一面にたくさん穴を開けましょう。鶏むね肉や、手羽元・手羽先の場合は、もう容赦なくプスプス刺しましょう。
鶏むね肉の場合は、特に味が染み込みにくいですので、包丁の「みね」(刃の反対側の部分)で、皮以外の部分を両面ともまんべんなく格子状に叩き、全体の厚みが平らになるくらいまで充分に叩くと良いです。
これらのことを行うことで、より味が染み込みやすくなります。
step
3袋に鶏肉と、下ごしらえ用調味料を入れ、よく揉み込みます。
できればここで10分ほど冷蔵庫でねかせます。漬け置き用調味料の準備が出来るまで、冷蔵庫に入れておくと、ちょうど良いくらいになります。
下ごしらえ用調味料を揉み込んでから、軽く水気を切って、調味料に漬け込むことで、より臭みなく、風味良く仕上がります。
step
4漬け置き用調味料を合わせ、手順1の鶏肉の水分を軽く切ったものを加え、全体が混ざるように、よく揉み込みます。
これで仕込み完了です。できれば最低一昼夜(24時間)は漬け込みましょう。でも時間がない場合は、10分程度漬けるだけでも構いません。
この時点で冷蔵1週間、冷凍1か月間保存OKです。ただし、解凍肉を使う場合は、再冷凍になり、仕上がりがパサついておいしさが半減しますので、冷凍保存は避けましょう。
私は日曜日に漬け込み、冷蔵庫で保存し、次の日曜日に焼くことが多いです。むね肉でも全くパサつかず、味が充分に染み込み、確実に柔らかくジューシーに仕上がります。
step
5天板に網を乗せ、漬け汁を除いた鶏肉を乗せます。
鶏肉は、ゆっくりと加熱するほど、柔らかく仕上がるため、できれば、鶏肉は焼く2時間ほど前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておくと、より柔らかく仕上がります。前の手順で冷凍していた場合は、焼く48~24時間前から冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍します。
step
6220℃に温めたオーブンで、20~30分ほどじっくり焼きます。
ご家庭のオーブンによって、焼き時間は加減しましょう。途中20分ほどで、上からアルミホイルを乗せましょう。それ以上焦げ目が付かず、温度だけをゆっくりと行き渡らせることができます。
うまく焼けているかを確認するには、竹串を刺してみて、透明な肉汁が出たらOKです。
step
7肉が盛り上がり、表面はパリっと、中はふっくら仕上がります。

step
8キッチンバサミ等で、適当な大きさに切り分けます。
焼き上がってからも、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1か月間、保存可能です。
ただし、手順2で冷凍した場合は再冷凍になりますので、肉がパサつき、おいしさが半減しますので、その場合は冷凍保存は避けましょう。
保存の際は、充分に消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
作り置きのコツ・ポイント
- 手順の節目で、冷蔵、冷凍がきく嬉しいレシピですが、先述のように、再冷凍になると、肉がパサついて、おいしさが半減しますので、その点は注意しましょう。
- 鶏肉はよく洗い、よく水分を拭き取り、手順1で塩とレモン汁をよく揉み込み、その後20分ほど置いてから表面の水分を軽く切ってから漬け汁に加えると、臭みが消えます。
- もちろん、お好みの大きさに切ってから漬けて焼いても問題ありません。その場合は、一口大ではなく、1枚を4~5等分程度に大きめに切ったほうが、肉汁が逃げずにおいしく仕上がります。
- 最低一昼夜(24時間)は漬け込んでから焼きましょう。30分くらいでも実はおいしいですが、仕上がりの風味と柔らかさが断然違います。
- フライパンでもおいしく仕上がります。中火で温めたフライパンにオリーブオイル(4人分小さじ2目安)を熱し、皮目を下にして4~5分ほど焼いてまず焼き色を付け、ひっくり返して、弱火にし、15~20分ほど焼き、竹串を刺して透明な肉汁が出たら完成です。
- 魚焼きグリルでも焼けます。網の上に皮目を上にして置き、4~5分ほど焼いて焼き色を付けたら、ひっくり返して上からアルミホイルをかぶせて、出来るだけ弱火で(難しければ普通の火加減で構いません)15~20分ほど加熱します。竹串を刺して透明な肉汁が出たら完成です。魚焼きグリルの場合、アルミホイルは必ずかぶせましょう。炭か!という位に真っ黒焦げになります。
- 保存の際は、充分に消毒した容器に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
アレンジのヒント
- 簡単にブリトーが楽しめます。レタスやキャベツの千切り、トマトなどの野菜と、スライスチーズと一緒にトルティーヤで挟んで完成です。もちろん、パンに挟んでもおいしいですよ。
- 焼く際に、残り5~10分の時点でチーズをかけて焼いてもおいしいです。
- お弁当にもどうぞ。小さめの一口大に切り分けておくと、隙間にさっと詰めることができます。
- 一緒に違う食材を漬けて焼いてもおいしいです。おすすめはウインナー、ゆで卵、玉ねぎ(クシ型に切る)、じゃがいも(1cm程度の厚さに薄切り)です。ゆで卵は、あらかじめ火が通っているとはいえ、漬けてからそのままではなく、軽く焼いてくださいませ。
- 漬け汁は、あと1回程度は再利用できます。ただし、私のように1週間つけ置く場合は、再利用しないほうが懸命かと思います。
- 漬け汁でインドカレーを作ることもできます。フライパンにオリーブオイル大さじ2とクミン小さじ1を熱し、漬け汁、砂糖小さじ1、トマト缶1缶を加え、フライパンで加熱しながら水分を飛ばし、粘り気が出るまで加熱したら、一口大の鶏肉もしくはタンドリーチキンを加え、ひと煮立ちさせ、味をみて塩こしょうを加えれば完成です。
- 漬け汁はカレーうどんやカレー鍋にもできます。漬け汁、トマト缶1缶をフライパンで加熱しながら水分を飛ばし、粘り気が出るまで加熱したら、お好みの量のめんつゆ+水(かけつゆ濃度より少し薄めの量)で伸ばしてひと煮立ちさせます。そこにお好みの具材やうどんを入れると、格別な一品が完成します。
おすすめ食材、ツール
カレー粉はインデアンカレーを愛用しています。15種類のスパイスが配合されていますので、インドカレーはもちろん、カレーピラフやドライカレーの味が確実においしく決まります。また、スパイスがたくさん含まれていますので、洋風料理の下味や仕上げに、ほんの少し隠し味に使うと、風味良く、キレのある味に仕上がりますので重宝しています。
スパイス専門店の神戸アールティーが、Amazonプライム対応になっていました。
神戸アールティーの香辛料は、香り高く豊かに、素晴らしく美味しく仕上がるのがとても嬉しく、ずっと愛用しています。これらの香辛料は、一般の瓶入り15~20g前後で250~350円しますので、私のように大量に使う場合は、袋入で購入するほうが、かなりお得です。
それぞれ小分けにし、すぐ使う小分け分を冷蔵庫に、残りの大袋は冷凍庫に保存しています。
関西にいた際は、神戸長田の同系列店舗(KOBE SPICE(神戸スパイス):いつも使用している調味料 ~洋・中・エスニック料理編~にて写真をご紹介していますが、ラベルが違います)でお得に大量購入していたのですが、東京に越して、どうしようかなぁと思ってたので、本当に嬉しい限りです。
ありがとうございます神戸アールティーさん&神戸スパイスさん。この場を借りて、お礼申し上げます。
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